制作会社にホームぺージ作成を依頼する前に準備すべきことをまとめました。
- ホームページ作成依頼の経験がない
- ネットに自信がないが担当となった
- 成果につながるポイントを知りたい
- 失敗しないか不安だ
という方へ制作会社に依頼をする前に社内で準備しておくべき基本的な項目を紹介します。
広告業界・WEB業界での経験を踏まえ集客や売上向上、成果につなげるためのポイントなどを紹介します。
作成依頼する前に事前に確認しておくべき7項目
1.ホームぺージ作成の目的を明確にする
ホームぺージを作成するにあたり、「なぜホームぺージを作成するのか」をまず明確にしましょう。
目的を明確にしておくことで、自社の意図が反映されたホームぺージにすることができます。
例として以下のようなものが考えられます。
- 問合せの獲得など営業ツールとして機能させたい
- 新しい事業をスタートするため集客したい
- リクルート対策として採用情報を発信したい
さらに、なぜ目的がそうなったのかも具体的に考えてみましょう。
- 営業マンによる新規アプローチだけでは限界がある
- 新規事業についてその価値を理解してもらいたい
- 採用広告の応募者数を増やしたりミスマッチングを防ぎたい
このように目的を掘り下げて考え社内で整理しておくことで認識のずれがなくなり、制作会社にも意図がしっかりと伝わり適切な提案をしてもらうことができます。
よくある勘違いの例として
- 随分前に作成したものだから作り直したい
- 自社のホームぺージを持っていないから作成したい
と考えられる方がいますが、これはきっかけであって目的とは異なります。
また、「目的は1つ」にしぼることが基本です。
複数の目的を同時に達成しようとすると、伝えたい事がぼやけてしまいます。
どうしても複数ある場合は全体の情報量の8割をメインの内容、残りの2割は独立したコンテンツで紹介、という構成にするなどにしてください。
目的が明確でないと、軸のずれた期待外れのホームぺージになる可能性がありますので、しっかりと社内で確認し全社で共通認識を持ち依頼するようにしましょう。
2.数値目標を決める
目標は数値で具体的に設定します。
先にあげた目的は「何を成し遂げるために作成するか」ですが、目標は「これくらいの数が欲しい」と数値目標を設定します。
KPIと言ったりしますが「内部目標」と考えてください。
例えば営業への問合せ3件に対し1件の割合で成約につながっている実績があるとします。
月5件の成約が必要な場合15件の問合せが必要となります。
この15件をホームぺージの数値目標として、達成のためにどのような施策が必要なのかを考えることになります。
採用の場合は書類通過した人数から採用までのこれまでの比率を踏まえ、おおよそどのくらいの応募者数が必要なのかなど、自社の数値目標を設定します。
ホームぺージでの目標を達成するために一定期間にどれくらいの数が必要なのかを依頼前に確認し設定しておきましょう。
3.想定読者を具体的にイメージする
どのような人を対象にしているのかホームぺージの想定読者を設定します。
読者の設定が難しいという場合は、実際の店舗をイメージしてみてください。
店の前の通行人すべてに声をかけても興味を持ってもらえる人にヒットする確率は低いですよね。
性別や年齢など商品のターゲットを想定して声をかけることで店内へ足を運んでもらい、結果として商品購入の確率が高まります。
ホームぺージも同様にターゲットを設定します。
ペルソナと言ったりしますが、性別・年齢・職種・普段どのような生活スタイルなのか、年収はどのくらいか、どのような悩みがあり自社商品が必要となるのか、など具体的に読者をイメージし設定を行います。
コーポレートサイトやECサイトなどホームぺージの内容によって想定読者層も異なりますが、ターゲットを明確にしニーズに沿った情報を提供することで成果につながりやすくなります。
4.自社商品が選ばれる理由
自社商品の強みは何なのかということになりますが、なぜ自社商品が購入してもらえているのかを改めて確認します。
営業努力はもちろんあると思いますが、購入の決め手は何だったのか下記の項目を参考に具体的に書き出してみてください。
- 自社商品の特徴や強みはどのようなところなのか
- お客様のどのようなニーズにヒットしているのか
- 競合の商品の対して自社商品の優れている点
これらを明確にしておくことで、何を伝えるとホームぺージ閲覧者にヒットするのか具体的なポイントが可視化されます。
コンテンツに反映することで問い合わせなどへの可能性を高める事ができます。
5.競合となる会社や商品
競合企業がどこで、どんな情報発信をしているかの確認が必要です。
- 実際の営業の現場で競合となる企業
- 目的のキーワードで検索した際に上位表示される会社
を競合企業としてピックアップし、
競合企業がどんな商品をホームぺージで紹介しているのかも確認します。
これらの一覧を作成し、各社が発信しているコンテンツを確認・認識した上で、自社の優位性をまとめホームぺージで伝えるようにします。
6.色見の選定
ホームぺージの印象を左右するものとして色見は重要な要素です。
ベースカラー、メインカラー、ポイントカラーの組み合わせで色の構成を行います。
ベースカラーはぺージの背景や余白となる部分に使用し全体比率としては非常に多くの面積に使用することとなります。
文字の読みやすさを踏まえた背景色として、またメインカラーとの相性などを踏まえると白や淡い色を使うことが多いです。
メインカラーはコーポレートカラーやロゴのカラーに合わせたり、取り扱う商材やサービスのイメージ、ターゲットを踏まえ決めたりします。
ホームぺージ全体の印象を左右するため、色が与える印象を考慮し選ぶようにしましょう。
ポイントカラーはメインカラーを引き立てるアクセントの役割として使用します。
使用する場所としては目立たせたい場所、例えば問い合わせフォーム入口となるボタンなどとなります。
多くの色を使用しすぎると落ち着きがない印象となってしまうため注意が必要です。
メインカラーだけ依頼前に決めておき、その他はプロである制作会社へお願いする、その上で他社のホームぺージを見てイメージにあうものがあればとサンプルとして渡すというのも1つの依頼の仕方です。
7.ドメインやサーバー
ドメインやサーバーをどうするかも確認しておきましょう。
ドメインは〇〇.co.jpなどインターネット上の住所表示に当たる部分です。
ホームぺージのリニューアルであれば現在使用しているドメインをそのまま使うというケースが多いですが、新規でホームぺージ作成の場合はどのようなものにするか決めて、候補となるドメインが空いているか確認する必要があります。
空きドメインの確認や取得には下記のような専門の会社を利用します。
などが代表的な会社です。
サーバーはホームぺージのデータを保管しておく場所になります。
社内のサーバーを使用するのか、レンタルサーバーを使用するのかを決めます。
自社サーバーは自社設備の中で管理し、セキュリティ対策も自社で行う必要があります。
レンタルサーバーの場合はセキュリティやその他必要なサービスがパッケージ化され提供されています。
レンタルサーバーは、共用サーバー(他社と共用)か専用サーバーかを決める必要があります。
中小企業の一般的なコーポレートサイトの場合は共用サーバーの利用で十分だと思いますが、沢山のアクセスが予想される場合などは自社だけで使用する専用サーバーを選ぶとよいでしょう。
以下代表的なレンタルサーバー会社となります。
ミドルウエアとしてWordpressを使用するが条件を満たすか、その他自社のホームぺージの要件を満たすかなど確認の上比較し選びましましょう。
制作会社に依頼すればドメインやサーバーの手配をしてもらえますが、事前に確認をしておくようにしましょう。
まとめ
ホームぺージ作成依頼をする前に確認・準備しておくべきポイントをお伝えしました。
全てを制作会社にお任せするのではなく、社内で事前に基本事項を確認の上依頼し、制作会社と一つのチームとなりホームぺージを作り上げる意識が重要です。
制作会社がヒアリングシートを用意し必要事項をまとめてはくれますが、自社の情報を事前に整理するなど準備して制作会社との打ち合わせを行うとよりプロジェクトがスムーズに進みやすくなります。
今回取り上げた要素を踏まえず作成すると、作ってはみたものの想定した成果が得られず無駄な「コスト」となる可能性があります。
しっかりと準備し作成することで集客や売上向上などマーケティング目標を達成するホームページとなり、会社の資産となる可能性が高まります。
制作費用が良い「投資」となるように、是非今回取り上げた項目を社内で依頼前に確認しましょう。
今回の情報がお役に立てば幸いです。