最近ホームページからの問い合わせが減っている、売上も下がっている。。。
こんな場合、どうすればいいのか? どこから手をつければいいのか分からないということもあるのではないでしょうか。
ポイントを押さえサイト分析を行い対策を実施することで改善へつなげることができます。
WEB業界でのサイト制作やSEO領域の経験を踏まえ、サイト分析手順と改善策を紹介します。
放置したままにせず、是非試してみてください。
検索順位の低下やアクセス数が減少する原因
検索順位の低下やアクセス数が減少している場合いくつか原因が考えられます。
以下の何れかが原因の可能性があります。
①Googleコアアップデートの影響
Googleは、検索アルゴリズムの見直しを大規模小規模含め年に複数回実施しています。
Googleコアアップデートと言われるもので、大規模なものは年に2回~4回位実施しその影響を受けそれまでの検索結果順位から大きく下げてしまったことが考えられます。
ユーザーファーストを理念とするGoogleの方針に合わせサイトを改善する必要があります。
②Googleからのペナルティの影響
Googleのガイドラインに違反する何かしらの施策を行ってしまうと、検索順位を大幅に下げられたり、最悪の場合は検索対象から除外されてしまうこともあります。
不自然なリンク(被リンクや発リンク)や、低品質で読者にとって価値のないコンテンツのアップなどが主な原因となります。
Googleからの手動の対策によるペナルティであればGoogleのサーチコンソール画面で確認をすることができます。
③サイトリニューアルでURLが変わった
ホームページを作り直したことでサイト構造が変わり、これまで使用していたURLが変更。
アクセス数や売上に貢献していたページのURLが変更され、その影響を受け検索結果順位の低下と共にアクセス数を減らし問い合わせ件数が減少したことによることが考えられます。
リニューアルの際にはその影響を考慮し、301リダイレクトを実施します。
元々あったページのGoogleからの評価を、新しいURLへ引き継ぐためSEOを考慮した対策となります。
④季節性によるアクセス数や売上の変化
季節性のある商材を取り扱っていることによるアクセス数や売上の低下が考えられます。
引っ越し業界などもともと季節により問い合わせ件数や売上に波があるなど商材に起因する場合は別の対策を検討する必要があります。
⑤他社サイトの方がユーザーの検索ニーズに応えている
Googleはユーザーの検索ニーズに対応した価値あるコンテンツを評価し検索結果で上位表示します。
以前は自社サイトがGoogleから評価され上位表示されていたものの、相対評価で他社サイトをGoogleが評価したことにより検索結果順位が下がってしまった、それによりアクセス数減少と共に問い合わせ件数も下がり売上に影響が出ていると考えられます。
検索キーワードを元にユーザーの検索ニーズを理解し、コンテンツを改善する必要があります。
サイト分析を行いアクセス数や売上を改善【手順紹介】
アクセス数や売上が減少するいくつかの主だった原因を紹介しましたが、実際に自社サイトが上記の原因に当てはまるかの確認をします。
他社サイトがSEO上高評価されたことによるアクセス数減少の場合はサイト分析を行うことでアクセス数が下がった原因を想定し具体的な対策へと落とし込むことができ、以下の手順で改善が見込まれます。
アクセス数などの数値を調べる上ではGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス(今回ユニバーサルアナリティクス)を使用します。
サイト分析方法をご紹介します。
【手順1】 いつから表示回数が減少しているのか大枠の数字を把握する
サイト分析を行う際、まず確認すべき項目としてGoogleサーチコンソールでサイト検索表示回数をチェックし直近16か月の推移を把握します。
いつから表示回数が下がり始めたのかなど大枠を確認。
- 検索パフォーマンス → 上段の「日付:過去3か月間」を「日付:過去16か月間」 → 適用
- 表示回数の過去16か月間のグラフ → 表示回数の推移で下がり始めた時期を確認
【手順2】どのページのアクセス数が減っているのかサイト分析を行う
手順1の作業で、減少し始めた月が把握できたら、次に確認すべき項目としてサーチコンソールで表示回数やクリック数が下がる前と後を比較しどのページが何%パフォーマンスが低下したのかを確認します。
- 上段の「日付:過去16か月間」で比較を選択 → 「カスタム」選択
- 「カスタム」画面で減少前と減少後の日付を入力 → 適用
例)下がりはじめが半年前の場合:「直近の半年間」と「その前の半年間」を比較 - 「合計クリック数」「合計表示回数」の減少前と後の数字をスプレッドシートに記載
- 減少前と減少後でそれぞれ何%減少したのか大枠を把握
- 「ページ」を選択 → クリック数の下がった具体的なページを把握
【手順3】表示やアクセス数が減少した中で売上に貢献していたページの確認
手順2でクリック数の下がった具体的なページを把握しましたが、次に確認する項目としては下がった中で売上に貢献していたページをチェックします。
過去売上に貢献していたが、現在はCV(コンバージョン)が下がってしまったページへの対策をすることで売上改善につなげるためです。
- Googleアナリティクスで「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索キーワード」
- 右上の期間設定で、先ほどのサーチコンソールと同様の期間「減少前」と「減少後」の期間を設定し比較
- 「コンバージョン」を確認 → 「目標の完了数」でマイナス幅が大きい個別のページを抽出
- Googleアナリティクスからデータをダウンロードでスプレッドシートに保存 → マイナスページを色分け表示(更にマイナス幅に応じ細かく色分け)
- 「マイナスが大きいページのURL」をピックアップ → サーチコンソールの検索パフォーマンス → 「新規」 → 「ページ」を選択 → 「URL」を入力 →「クエリ」を確認 → クリック数が減ったキーワードを確認
- 「クリック数が減ったキーワード」で検索 → 上位に表示のサイトと比較
- どういったコンテンツが不足しているかを確認
Googleアナリティクスでクリック等CVに貢献した個別ページのデータが収集できていない場合は、集客の変化率(ユーザー・新規ユーザー・セッション)でマイナスのページをピックアップするなど具体的な数値データを活用してください。
【手順4】改善策としてのリライト準備
クリック数が減ったページのメインキーワード検索で競合ページと比較し、不足しているコンテンツの確認ができたら、改善策としてリライト(コンテンツの追加や記事の修正などライティング)を検討します。
誰がリライト(ライティング)するかどのような切り口で記事を書くのかを考えます。
- 不足しているコンテンツを踏まえリライトを検討 → 社内でリライト対応するか外注するか
- リライトするページの数を確認 → 外注する場合必要予算の把握が必要
- 外注先を探す(複数) サイト分析を含め自社対応できない場合はSEO会社も探す
- 複数の外注先から見積をもらい費用を比較
- 必要予算の確認
- 社内稟議
社内での対応が難しくリライトの外注先を探す場合、下記のようなサイトへ複数登録し見積を依頼し金額などを比較します。
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自社対応するにはちょっと自信がないが社員のライティング力向上を図りたいという場合は以下のようなサービスを活用してください。
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【手順5】リライト実施
キーワードに対しユーザーの検索ニーズへ対応したコンテンツを追記します。
同時に検索で上位表示されている競合サイトはキーワードに対しどのような共起語と共にコンテンツが構成されているのかも踏まえ記事を追加します。
共起語についての関連ページ:無料ツール活用で流入キーワードを調べる【集客数アップへの管理方法】
これらを自社社員または、外部へ依頼し実施します。
【手順6】リライト後のアクセス数などサイト分析
リライト記事をアップ後の状況を確認します。
サーチコンソールで大枠の確認をし、個別ページに関してはGoogleアナリティクスでサイト分析を行った際と同様に行います。
但し、リライト後すぐには改善はしません。
数か月の期間が必要ですので短期的な視点ではなく、中・長期長期視点を持ち定期的にデータの確認を行ってください。
検索結果が上記表示へ改善されてもアクセス数が戻らない場合は、ユーザーが関心をもつようなタイトルへ変更するなど改善を加えるなど手を加えます。
このように手を加えることで、数値が下がっていたページへ個別に対応することでアクセス数や問い合わせ数が改善される可能性は高まります。
WEB集客は経営にも影響のある非常に重要な課題であるため、ここまで自社では対応できないという場合は全て外注してでも取り組むべき業務です。
一旦下記のような外注先候補(SEO会社))へどのくらい費用がかかるのか金額の確認をしてください。
まとめ
WEBからの問い合わせが減少し売上にも影響している場合は、アクセス数自体が下がった結果の場合が多く(ファネル分析など必要ですが)、原因となっている具体的なページを把握することが重要です。
サイト分析の数字を大枠から把握し、更に改善すべき具体的なページを数値から把握しそこから手をつけることで効率的に成果へつなげることができます。
アクセス数や問い合わせの減少はホームページの運用を行っていると様々な要因で起こりうるため、そのような場合は焦らずにサイト分析からはじめてください。
放置すると売上が下がってしまい兼ねないため、継続的なアクセス解析を通じPDCAを回し常に改善することが重要です。
この記事が参考になれば幸いです。