新型コロナウイルスによって仕事に影響が出た、このままのキャリアでいいのか、転職が必要なのか、など不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
在宅ワークによる自宅での生活時間の増加など世の中の生活スタイルが変化し、ビジネスも変化を求められています。
販売職や営業マンをはじめ対面での仕事を行って来た職種などには影響が出ており今後更に変化を求められることが予想されます。
WEB集客とビデオ会議活用による営業スタイルやECサイトでの販売など、リアルな対面型の営業や販売からデジタル上で完結する流れが進んでいますが、これまでの販売職や営業の経験はWEB担当職などWEBマーケティング領域の仕事に生かせる財産です。
販売職や営業経験者がWEBマーケティング領域(WEB担当職)へのキャリアチェンジを考えた場合の生かせる強みやスキル、必要な知識等ををWEB業界での経験を踏まえご説明します。
販売職や営業職の仕事とWEB担当職の共通項
販売職の仕事は商材に関心を持っている購入意欲のある顧客層に商品を買ってもらう、営業の仕事は新規顧客開拓をはじめ購入意欲の薄いお客様に自社商材を知ってもらいその価値の理解をいただき契約・購入をしてもらう、対象とするターゲットは異なりますが、販売職や営業の仕事はお客様に商品を購入頂くために対応するという意味で共通点があります。
WEB担当職も商品購入へ誘導すべくお客様の対応をWEBを通じ行います。
自社商品に関心のないターゲット層をホームぺージへ集客し商材に関心を持ってもらい価値を理解してもらう、サイト訪問者を購入へ誘導する、販売職や営業が対面で行っていることをWEB上で行っています。
共通項が多くや販売職や営業の経験をWEB担当職の中で強みとして生かす事ができます。
消費者の購買プロセスを説明するフレームワークとして、AISAS(アイサス)、AISCEAS(アイシーズ)などがありますが、AIDMA(アイドマ)を例にWEB担当職と販売職・営業の仕事を比較してみるとイメージしやすいです。
- Attention:注意・注目
- Interest:興味・関心
- Desire:欲求
- Memory:記憶
- Action:行動・購入
<Attention:注意・注目>
●WEB担当職
商品の存在を伝えるためにキーワード選定とコンテンツ作成などのSEO施策・広告コピー作成
●営業職
新規企業へアプローチし商品の存在を伝える
< Interest:興味・関心>
●WEB担当職
顧客の悩みや課題解決につながる商品価値をコンテンツを通じ伝え期待や関心を集める
●営業
顧客の課題をヒアリングしその解決手段としての商品価値を説明し関心や興味を持ってもらう
< Desire:欲求>
●WEB担当職
商品の特徴や競合より優れている点、導入や費用面でのメリットを伝え理解を促し欲求を駆り立てる
●販売職・営業
商品の特徴や競合より優れている点、導入や費用面でのメリットを伝え理解を促し欲求を駆り立てる
<Memory:記憶>
●WEB担当職
商品を記憶してもらうためにリマーケティング等のリマインド広告施策はじめ接点を作る施策を実施
●販売職・営業
適切なタイミングでの再訪や電話営業、販売の場合は店内POPなどの施策・その他
<Action:行動・購入>
●WEB担当職
購入して後悔する不安を取り除くために、返金保証説明、導入実績や事例紹介コンテンツ等を作成し購入への背中を押す
●販売職・営業
購入して後悔する不安を取り除くために、返金保証説明、導入実績や売れている理由、事例紹介などを通じ購買への背中を押す
このようにWEB担当職とや販売職・営業の仕事の共通点が多いのです。
販売職や営業職の経験をWEB担当職への転職に活かす
販売職や営業の仕事を通じ、お客様にどのようにアプローチすると購入へつながるか説明のポイントは現場で経験されています。
何が購入への障壁となっていて、何を伝えるとクリアになるのか実はWEB担当職のみの経験者よりお客様と直接対面してきた現場経験者の方が把握されており、その経験は強みであり貴重な財産です。
もちろんWEB上での問い合わせフォーム・買い物かごへの誘導やサイトユーザビリティ(サイトの使いや易さ)についてはWEB担当職が精通していますが、お客様のツボがどこにありどんなコンテンツによるアプローチが効果的なのかは販売・営業部門の方が有益な情報を持っており、社内で共有を依頼されることもあるはずです。
それぐらい現場でのお客様へ直接対応した知識・経験は貴重で、この意思疎通がうまくゆかないと販売・営業部門とマーケティング部門(WEB担当職)との間で社内対立が発生することもあるくらいです。
むしろ販売職や営業の経験者の中からマーケティング部門(WEB担当職)へ登用した方が成果の上がる施策を実現できる可能性が高まります。
私自身営業を経験した上で、マーケティングやWEB領域の仕事に就きました。
営業経験に加えWEBやSEOの勉強を重ねた上でWEBマーケティングの仕事に向き合う事で刺さる提案を継続的に行えるようになりました。
それは営業経験があるからこそ顧客企業のツボを踏まえた提案ができ、仕事のご依頼につながり対象とするターゲットを踏まえ機能するホームぺージ制作やSEO、運営サポートを可能としています。
更に自社ホームぺージの改善や新規コンテンツ構築など、自社サイトの管理はじめ社内マーケティング部門(WEB担当職)のサポートなど仕事の幅は広がりました。
販売職・営業職から未経験者がWEB担当職への転職で必要なこと
販売職・営業としてお客様へ対応する上でのポイントは理解していても、WEB領域は未経験者です。
WEB上で情報を伝える上でのWEBマーケティングやWEB技術などは学ぶ必要があります。
マーケティングをベースにユーザーに響く施策を考える、またWEB上で情報を伝える上ではWEBの技術やサービス等を含め理解しておきましょう。
目的を踏まえホームぺージをどのように構成すべきか、キーワード選定とコンテンツ構築、集客するための広告の種類、ホームぺージのアクセス解析や広告効果測定、KPIやCV(コンバージョン)の設定、ホームぺージ運営のための最低限のコーディング技術、、、などなど。
- WEBマーケティング
- WEB広告と運営方法
- アクセス解析と課題の発見
- WEBライティング
- SEO
- コーディング技術:HTML / CSS / PHP / JavaScript など
最低限これらの領域を念頭に自分の理解度合に合わせ少なくとも10冊は本を読む必要があります。
基礎的なWEBマーケティング概略を理解し更に各領域について深く学ぶようにしてください。
独学が難しい場合はスクールもありますので紹介します。
-
<スクール>
- 未経験者向けWEBスクール【SHElikes】
- 自分のペースで学べるWEB資格!【SEO検定】
<検定>
基礎を学ぶと同時に検定試験を受けるなど、何かしら自分の学習した証を提示することは転職には有利に働きます。
他の未経験の応募者と比較した際に検定合格等の証はシグナリング効果があり採用の可能性は高まります。
WEBマーケティング領域の仕事へ就きたいという熱量を企業へアピールすることにもつながります。
副業や転職にも活かせる、これからの時代必要なスキルとしてのWEBマーケティング
WEB担当職の経験はこれからの時代に仕事をする上で貴重な財産となります。
ビジネスがデジタル上で完結する流れにある今、次々生まれる新しいITサービスや技術に接する入口にもなります。
それらを活用しビジネスにどうのように役立てるのか、考えることができるようになり会社にとって貴重なデジタル人材に成長することもできます。
WEB担当職といっても専門領域が分かれ、マーケティング戦略から施策に落し込むまでを担当するプランニングの立場、WEBライティングなどコンテンツを作成する担当、コーディングやプログラミングなど技術者など専門領域も分かれます。
販売職・営業から技術者になるケースは少ないかも知れませんが、スクールで学ぶのも一つで副業として週末にフリーランスとしての収入を得ることも可能です。
WEBライティングも副業でフリーランスとして収入を得ることができます。
WEBマーケティングのプランニング業務で経験を積めば、将来的に独立することも可能かも知れません。
副業は国が後押しする程一般的となり、尚且つ経済がデジタル化しECでの商品販売の加速などが進む中WEB領域への転職は今後を踏まえると賢い選択と言えます。
WEB担当職として新しい領域の経験を積むと、次の転職への可能性も広がります。
WEB領域の専門職として他の事業会社への転職や、WEB業界への転職など可能性も広がります。
どのような転職先があるのか、また現状の自分の実力がどのくらい評価されるのかを客観的に把握する目的で転職サイトや転職エージェントなどに登録してみるのもひとつです。
職種や取り扱い企業数の多い転職紹介会社に登録してみることをお勧めします。
参考サイトをご紹介します。
副業として案件を探し依頼をもらうなら下記のようなマッチングサービスの利用が一般的で登録をおすすめします。
まとめ
販売職・営業の経験はWEB担当職との共通項があり生かすことができるため現在の仕事に不安を抱え転職を考えているなら選択肢に入れるべきです。
商品を知ってもらい、お客様の悩みや課題を解決できる価値ある商材として理解いただき、購入したいという気持ちを持ってもらい購入へ導く、普段現場で行っていることをWEB上で行うと考えてください。
お客様と接してきた経験は財産でありWEB上でのコンテンツを考える上での強みとなります。
WEBマーケティング施策を実施後PDCAを回しますが、分析はBIツールの活用で手間を省く事ができるようにもなっており、数字から課題を見つけ成果へつなげるなどの能力がこれからの時代重視されます。
WEB上のユーザーの行動からお客様が何を望んでいるのかを分析をしたり、ニーズを踏まえたコンテンツの考察やWEBライティングなど新しいポータブルスキルを身に着け副業での収入につなげることも可能です。
学び直し、新たな対応力を身に着けることが求められている現在、WEBマーケティングは今後益々ビジネスがデジタル化する流れの中では是非おすすめしたい領域で経験が資産となります。
WEBの仕事に就くためには、先程挙げたWEBマーケティング全般や技術領域の基本的な事は勉強する必要があります。
また、商品がお客様にとって価値があり是非利用をしてもらいたい、それを広め購入いただくためのWEBはあくまで手段です。
まず商品を通じて世の中にどう貢献したいのか、そこを第一にWEB担当職への転職を考えてください。
まずは、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
この記事がお役に立てれば幸いです。