給料が上がらない、今の仕事はこの先大丈夫か、最近よく聞くDXって何?、DXで仕事がどう変わるのか、失業しないか?
将来に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
失われた30年と不景気、大手企業の黒字リストラ、不安な要素を挙げればきりはないですが、では時代の流れであるDXの進展の中で仕事の安定のためにはどうすればよいのか。
DXの進展と共にこれまでの仕事のあり方が変化してゆく中、時代に即した仕事をするためのリスキリング(「reskillin」=「re」 +「skilling」)が注目されています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は国も推進し大手企業から取組みが進んでおり、中小企業にも対応が迫られると考えるのが自然で、時代に対応したスキルの取得をおすすめします。
出展:総務省 DXの取り組み状況
出展:経産省 産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進
IT業界で生産性向上へクラウド化のご相談を大手企業を中心に頂いており今後益々時代が変化すると実感しており、自分自身も日々勉強を続けています。
因みにDX(デジタルトランスフォーメーション)とはIT技術を活用して新しい商品・サービスを生み出し消費者の生活を向上させたり、ビジネスモデル・組織、社会の変革を実現することとされています。
ではDX時代に対応するために中小企業社員は具体的に何を学べばよいのかをIT業界・WEB業界などでの経験から感じていることをお伝えします。
関連ページ:中小企業の社員がリスキリングでDX時代に成長する秘訣
DX時代に中小企業に必要とされるスキルや人材とは
DX化と共に時代が猛烈なスピードで変化しています。
クラウドをベースとしたサービスが次々に生まれ、従来のビジネススタイルに変革をもたらしています。
リモートワークの実現はもちろん、現場DXといわれるように工事現場や飲食チェーン店などの現場でクラウド上のデータを確認しながら最適に仕事を進めるという流れも出てきています。
では中小企業社員はどのようなスキルを身に着ければよいのでしょうか。
業界や職種による仕事内容の違いがあるにせよ、前提として以下のようなスキルはこれまで以上に求められると思われます。
- 日々仕事をする中で課題を見つけられる
- 課題の解決策を考え出すことができる
- 解決策を実施できる
毎日同じ業務を繰り返すだけでなく、仕事をする中で取り組むべき問題を見つけだし業務を改善したり新しい仕事の進め方を実践できる社員は会社側としては評価したくなるのではないでしょうか。
例えば、自分や同僚がいつも業務の非効率さを感じている、顧客からのクレームや要望をビジネスチャンスとしての課題として認識できる、営業部門が提案しやすい仕組みをスタッフ部門として考える、これらを自分事として取り組むことができるなど。
課題をどうすれば解決できるのか、アイディアから現実的な解決策を考え出しメンバーと協力し施策を実施する。
これまで自分自身も取り組み結果としてうまくいったケース・失敗したケース両方ありましたが考える癖がつきポータブルなスキルの一つとなっています。
DX化と共に時代が変わる中これまで以上に新しい発想や発見が必要になると思われ、上記のような考える癖をつけ、更に時代に即したリスキリングをすることで中小企業の中で必要とされる社員になれると考えます。
その上で時代に即した領域を学び、リスキリングすることをおすすめします。
リスキリングにおすすめの学ぶべき領域
具体的に何を学べばいいのか?
おすすめはWEBマーケティングです。
DXはデータを活用するのが基本で、WEBサイト訪問者の行動は全てデータとして数値化されるため、WEBマーケティングは課題を発見しやすく考える癖をつける上でも向いています。
特に、中小企業の場合WEBマーケティングの専門部署がなかったり専門知識のある人材がおらず担当者も不在というケースが多く、自ら社内で手を挙げ実務経験を積める可能性があります。
外部の業者へWEBサイトの運用を任せている場合は、自ら勉強しできるところから内製化を進めるなどしてはどうでしょうか。
基礎的な事を本で勉強し、アクセス解析ツールで数値を自分で確認し自社サイトの問題点がないかを調べてみるなどできるところから始めてみるなどしてみてください。
例えば、ECサイトであれば商品カテゴリごとにページの平均訪問者数や平均滞在時間を確認し、平均を大きく下回っている商品ページがあればその理由を推測してみる、訴求内容の表現など確認し問題点があればピックアップし変更を検討するなど。
平均を上回るスコアが良いページと比較し、そこからページ内表現を工夫することでスコアを上げられないか、またはそもそも季節性により平均を下回っている商品ページなのではないかなど確認し、何をやるべきなのかを発見する癖をつける。
データから課題をみつけ解決策を考え、施策を実施するという、先ほどお伝えした求められるスキルを磨く練習になります。
WEBを含め大量のデータが集まる企業ではDX化の基盤構築としてWEBサイトのアクセス解析を行うツールであるGoogleアナリティクス(GA4)とデータウエアハウス(DWH:データの分析基盤)連携談など、様々なデータ活用を重視しクラウド化のご相談をされてくる企業が増えており、最低限アクセス解析は中小企業としても自社でできるようにしておきたいところです。
どうやってWEBマーケティングを勉強するか
リスキリングにWEBマーケティングといっても領域が広く、どこからどうやって勉強すればいいのか?、ということもあるかと思います。
まずWEBマーケティングの全体を網羅していて、今の自分に理解できる表現をしてくれている本を読むことをおすすめです。
いきなり背伸びをして難しい本を読んでも、理解できず脱落し兼ねません。
1冊読んで大まかに理解できたら専門領域について書かれている本を読むことをおすすめします。
WEBマーケティングはマーケティングという大きな括りの一つですので、WEBだけではなくマーケティングについても理解することをおすすめします。
- マーケティング全般
- WEBマーケティング
- アクセス解析
- WEBサイト構築のコーディング技術
- SEO(検索エンジン最適化)
- ライティング
私自身元々広告業界で働き多少の理解はありましたが、上記の領域でこれまで100冊以上は本を読み、更に日々WEB上で新しい知識を吸収するなどアップデートしてきました。
まずはWEBマーケティング全体を網羅している本を読み、更に知識を深めていってください。
WEBサイトだけでなくどんな手段でどんなコンテンツと共に情報発信し潜在顧客と接点を儲け、問い合わせへつなげるかなど自分自身の成長と同時に会社の成長にもつながり、仕事安定にもつながります。
検定試験勉強で資格取得を目標にモチベーションを保ちリスキリング
仕事安定のためとはいえ、本を読むだけではそこまでWEBマーケティングの勉強を継続するモチベーションが保てないという場合は検定試験合格で資格取得を目指すのも一つです。
SEO:Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)という言葉を聞いたことがあるかも知れませんが、目標としたキーワードで自社サイトを上位表示しターゲットとする潜在顧客の集客を図るものとなります。
一般社団法人全日本SEO協会がSEOの検定試験を実施しており、初心者・中級者・上級者と難易度を分け専門的な資格取得が可能です。
一般社団法人全日本SEO協会:自宅でしっかり学べるWEBの資格【SEO検定】
どうすれば検索から新規顧客の集客ができるのか、初心者からでも理解しやすいように知識・経験に応じWEB集客を体系的に学ぶことができます。
社内でWEBマーケティング担当として手を挙げ結果を残すという意味で是非挑戦して欲しい領域です。
自社サイトへの集客と共に低コストで問い合わせ等が増えるため営業施策として、SEOに多くの中小企業が力をいれています。
潜在顧客のニーズを想定したコンテンツをWEB上で発信し、接点作りから関係値構築を狙ってゆきます。
どのくらい自社サイトへの集客数が向上したのか、CV(コンバージョン:問い合わせ数など社内で設定した目標値)を達成できたのかなど、数値を把握することができます。
DXはデータ活用が基本ということをお伝えしましたが、その入口としてこれからの時代、中小企業であっても取り組みは必要な領域です。
スクールでWEBマーケティングを学ぶ
SEOの検定試験を受ける前にスクールで学びたいという場合もあるかと思います。
オンラインでのスクールもありますのでご紹介します。
未経験者向けWEBスクール【SHElikes】(女性向けスクール)
まとめ
DX化を国も推進しており、世の中全体でこの流れが止まることは考えられません。
中小企業も今後利益が出なければ仕事を自動化できるところは自動化し、固定費である人件費に手をつけざるを得ない時が来る可能性があります(いい悪いは別として)。
その時に会社から必要と思われる人材は、課題を見つけ出し解決策を考え実行できる人材だと考えます。
世の中の変化に対応しビジネスを変革してゆかなければ会社もなくなり兼ねないからです。
DXはデータ活用を基本としています。
DX時代に仕事安定へのヒントとして、リスキリングに向けたWEBマーケティングへの取り組みをお伝えしました。
WEB上のユーザー行動を分析し課題を見つけ、コンテンツを考えるなど解決策を見つけ出しユーザーニーズに沿ったコンテンツ配信など具体的な施策を実施できるからです。
その結果数字を把握しPDCA(Plan / Do / Check / Action)を繰り返し結果へつなげる、その中で考える癖はポータブルスキルとなります。
この記事が仕事の安定へのヒントとして活用いただければ幸いです。