仕事で時代の変化を感じる、自分は今のままでいいのだろうか、将来への不安を感じる、というこはないでしょうか。
30代女性の中には結婚・出産などライフステージの変化を迎え将来安定した仕事をできるのかなど不安を抱える方もいるかも知れません。
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、ITを活用し業務の革新、社会の新しい価値の創造へ向けたサービスが次々に生まれ急速に世の中が変化していることが不安を感じる要因の一つと考えられます。
中小企業では業務を把握した30代社員には貴重な戦力としてより活躍を期待する経営者も多いのではないでしょうか。
そこで30代女性におすすめなのがリスキリング(reskilling)です。
re+skilling → re(再び)skilling(スキルを磨く)でreskillingとなります。
時代に合ったスキルを身に着け継続して活躍することが昨今重要視されています。
IT業界で働く中企業から生産性向上へ向けたご相談を頂き、これからの仕事の進め方も急速に変わるだろうと感じると同時に、私自身業務を効率的に行えるよう新しい技術やサービスを学び活用しています。
日々勉強を継続し時代に対応できるよう努めていますが、少しでも参考になればと記事を書きました。
※中小企業社員のリスキリングについてはこちらもご覧ください。
中小企業の社員がリスキリングでDX時代に成長する秘訣
DXで社会が急速に変化する中、今のキャリアで今後も対応できるか?
現在時代の変化に対応したスキルが身についている、時代に対応すべく日々勉強し順調にキャリアを積んでいるという30代女性はあまり不安は感じられないかと思います。
しかしそういった人は少数派で社会に出て時間が経過した30代女性の中には将来に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
世の中のDX化と共にキャリアが古くなり学生時代に学んだ内容や過去のビジネスをベースにした社内研修では時代についてゆくことが難しくなっています。
女性の希望職種上位に挙げられる事務職の中でも専門性の低い事務職求人が昨今減少傾向にあるようです。
参照:厚生労働「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
これもDXの浸透が一つの要因とも考えられますが、他の職種でも業務のデジタル化と共に過去のやり方では成果が出づらくなっています。
事務職(専門性の低い)の業務領域はRPA(ロボティックプロセスオートメーション)やクラウドサービスの出現に脅かされ、販売職の業務はECに、新規営業はWEBマーケティングによる手法などへ時代が流れつつあります。
- 事務職(専門性の低い) → RPAやクラウドサービス
- 販売職 → ECやAIレコメンデーション
- 新規営業 → WEBマーケティング
必ずしもこれが当てはまる訳ではありませんが、デジタル化やAIの進化など第4次産業革命と言われる時代の波により求められる業務スキルが変化しておりこれまでのキャリアでは通用しづらくなっています。
そのため会社の業務内容をよく把握している30代女性が今後も継続して活躍するにはリスキリングをおすすめします。
時代に即した内容を学びリスキリングすることで自分が成長し、同時に会社の成長にもつながるため個人と会社がwin-winの関係になり結果安定して働き続けられる可能性が高まります。
特に従業員規模が大きくはない中小企業にとって社員一人ひとりの成長は非常に大きく貴重な存在として仕事の安定も期待されます。
因みに、リスキリングと似た言葉でリカレントという言葉がありますが、こちらは一旦仕事を離れ大学などで学び直すことを指します。
リスキリングは会社で働きながら時代に合ったスキルを得ることとされています。
- リスキリング:働きながら学び時代にあったスキルを得る
- リカレント :会社を離れ大学などで学び直す
結婚や出産などライフステージの変化を迎え時短勤務や、ワークライフバランスを重視した働き方、昨今のリモートワークによる通勤時間がなくなり時間の余裕ができた、など空いた時間を利用しリスキリングに励むというのもひとつではないでしょうか。
整った制度が用意されていない中小企業も多くなかなか時間が割けないなど難しい方もいるとは思いますが、何とか工夫して将来のために対応をしておきたい重要なことです。
時代に即した新しいスキルと共に活躍の場が広がるだけなく、更に業務が効率化され時間に余裕も生まれることで会社が提供する新しい価値創造へ時間を使うことができるようになり自分自身のキャリア構築と会社の成長につながります。
リスキリングするなら何を学ぶか
リスキリングとして何を学ぶか?
今一つピンとこない人も多いかもしれません。
もし事務職を続ける場合、営業事務など企業活動をサポートする専門性のある事務職に就くか、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)をはじめクラウド上の新しい業務ツールなどが会社に導入される場合、そのツールを管理やカスタマイズなども担当する専門性を持つ側にまわりキャリアを構築する、そのための勉強もひとつです。
デジタルツールは導入し活用する上で、管理や自社の業務フローに合わせたカスタマイズ等が必要になります。
中小企業30代女性の事務職の場合、自社の業務フローを理解しているため社内で頼られる存在になることも可能なのではないでしょうか。
また営業職や販売職の場合は、現場でお客様と接し「売る」というキャリアを既に構築しています。
顧客のニーズや何を伝えると刺さるのかなど知っているはずです。
これをWEBに置き換えWEB集客などコンテンツ作成に応用することで成果につながる可能性があります。
WEBサイトに掲載した中でどのコンテンツの反応が良かったのかなどユーザー(潜在顧客)の行動分析をしニーズの把握なども「売る」上では必要となります。
そのため営業や販売職の場合自社のWEBサイトを活用したWEB集客などWEBマーケティング領域を学ぶというのもひとつです。
今社内にできる人がいないスキルを身に着ける、これまで外注していた業務を担当すべく新しく身に着けたスキルで新たなキャリアを構築するなど考えて見てください。
<例>
- 事務職 → 営業サポート、デジタルツール管理
- 販売職・営業職 → WEBマーケティング
もちろん事務職の方がWEB領域に挑戦するということを考えてもよいでしょう。
またWEBマーケティング領域の職種は多様で、スクールでも様々なコースが用意されています。
自社で業務に生かせそうなコースを検討してください。
<WEB領域職種>
- コンテンツマーケティング
- WEBライティング
- コーディング
- WEBデザイン
- SEO(検索エンジン最適化)
- データ分析
これらの領域をを学ぶためのスクールやSEO検定などもあり、以下をご覧ください。
<スクール・検定>
未経験者向けWEBスクール【SHElikes】
女性専用のスクールで未経験社を想定しほぼ全てのコースがオンラインで受講可能です。
- マーケティング入門
- WEBデザイン入門
- ライティング入門
- コンテンツマーケティング
- プログラミング入門
など30以上のコース(2022年11月時点)
ー----------------------ー----
一般社団法人全日本SEO協会
自宅でしっかり学べるWEBの資格【SEO検定】
自社のWEBサイトを見込み客に見つけてもらうために必要な事を学び検定資格を取得でき、1級から4級まであり初心者、中級者、上級者向けへと段階を踏むことが可能可能です。
時短勤務やリモートワークによる通勤時間削減などでできた時間を利用し、自宅で学ぶなどリスキリングに活用してはいかがでしょうか。
まとめ
自分自身IT業界で働く中、企業からクラウドを活用したDX化のご相談を頂き今後益々企業の業務効率化が進むとを肌で感じ、これまでとは仕事のあり方が変わり求められる業務スキルも変わるのだろうと推測します。
時代が急速に変化しても、今働く会社の入社に際してこの会社で自分自身が何をやりたいのか目的があったはずです。
会社を通じ世の中に何を提供したいのか、その上で自分自身の軸や強味となるスキルを再度考えリスキリングすることが仕事の安定へつながるのではないでしょうか。
自分が会社に何をもたらすことができるのか、リスキリングすることでどのような価値を生むことができるのか具体化することは今後仕事の安定には必要なことです。
中小企業の一社員だけでなく、経営者も含め考えるべき重要なテーマです。
是非一度考えてみてはいかがでしょうか。
この記事が参考になれば幸いです。